CPU-Zの最新アップデートが発表され、AMDの次世代ノートPC向けCPU「Ryzen 9000HX」シリーズが正式にリスト入りしました!

特に注目なのが、3D V-Cacheを搭載した「9950HX3D」。これまでデスクトップ向けに展開されていた技術が、ついにノートPCにも降臨です。

とはいえ、AMDはまだ詳細を公表しておらず、発売時期は不明。でも、リーク情報によると開発は着々と進行中とのこと。ゲーミングノート界に革命が起こるかも?

CPU-ZがついにRyzen 9000HXシリーズをサポート!何が変わる?

CPU-Zの最新アップデートで、AMDの新世代ノートPC向けCPU「Ryzen 9000HX」シリーズが正式に認識されるようになりました!CPU-Zといえば、パソコンの内部情報をチェックするのに欠かせないツールですよね。今回の対応で、最新のAMDプロセッサの詳細スペックをしっかり確認できるようになりました。

特に「Fire Range」と呼ばれるこのシリーズは、デスクトップ向けの「Zen 5」アーキテクチャを採用しながら、ノートPC向けに最適化されたモデル。最大16コア32スレッドという驚異的なスペックを持ち、ゲーマーやクリエイターにとって魅力的な選択肢になりそうです。しかも、3D V-Cacheを搭載したモデルまで登場するとのこと。これはまさに「ノートPCでも本気でゲームしろ」と言わんばかりの展開ですね。

また、CPU-Zのアップデートでは、Ryzen 9000HXシリーズだけでなく、NVIDIAの次世代GPU「RTX 5090」「RTX 5080」もサポートされるようになりました。「え?CPU-Zってグラボの情報も見られるの?」と思った方、ご安心を。CPUメインのツールではありますが、簡単なGPU情報もチェックできるんです。つまり、このアップデートで最新のCPUとGPUの情報がひとまとめに確認できるようになったわけですね。

今回のアップデートで、AMDの新CPUに関する情報がますます明確になってきました。実際にこの「Fire Range」シリーズが市場に出回るのはもう少し先ですが、CPU-Zでスペックを確認しつつ、どのモデルを狙うか今からチェックしておくのもアリですね!

9950HX3Dって何者?3D V-Cache搭載でゲーム性能はどうなる?

今回のCPU-Zアップデートでひそかに注目を集めているのが「Ryzen 9 9950HX3D」。このモデル、一見すると「ただのハイスペックノートPC向けCPU」ですが、実はとんでもないポテンシャルを秘めています。その秘密は「3D V-Cache」にあります。

3D V-Cacheは、AMDの独自技術で、L3キャッシュを従来よりも大幅に増量できるシステム。簡単に言えば、「データの取り出しがめちゃくちゃ速くなる!」というものです。特にゲームのように、一瞬の処理スピードが勝敗を分ける場面では、このキャッシュ量の増加がかなりの威力を発揮します。実際、デスクトップ向けのRyzen 7 5800X3DやRyzen 9 7950X3Dでは、3D V-Cacheのおかげでゲーム性能が大幅に向上しました。

となると、9950HX3Dも同じく「ゲーミングノート最強のCPU」になる可能性が高いわけです。最大16コア32スレッドの構成に加えて、L3キャッシュは128MBという圧倒的な大容量。おそらく高リフレッシュレートのゲーミングノートや、動画編集・3Dレンダリングを行うクリエイター向けのハイエンドモデルに搭載されることでしょう。

ただし、気になるのは消費電力と発熱。デスクトップなら強力な冷却システムを組めますが、ノートPCでは冷却性能が限られます。9950HX3Dがどこまで本来の性能を発揮できるかは、メーカーの設計次第という部分もありそうです。それでも、AMDがこのモデルを投入するということは、それなりに冷却面の課題をクリアしたという証拠。もしかしたら、次世代のゲーミングノートは「デスクトップ並みに高性能でコンパクト」という時代が来るのかもしれませんね!

発売はいつ?AMDの新世代ノートPC向けCPUの動向をチェック

さて、Ryzen 9000HXシリーズは確かにワクワクするスペックですが、肝心なのは「いつ買えるの?」ということですよね。現時点ではAMDから正式な発売日発表はありませんが、リーク情報によると、開発は順調に進んでおり、ODM(ノートPCメーカー向けの部品供給)が2025年3月末までに始まる予定だとか。

つまり、各メーカーが実際にノートPCに搭載して市場に投入するのは、それ以降ということになります。一般的に、ODMから製品が出回るまでには数ヶ月かかるので、早ければ2025年の夏ごろ、遅くとも年末商戦あたりには「Fire Range」を搭載したノートPCが登場しそうです。

特に注目したいのは、3D V-Cacheを搭載した9950HX3Dのモデルがどのメーカーから登場するのか。ハイエンドゲーミングノートを展開するASUS、MSI、Lenovoあたりは、いち早く採用する可能性が高いですね。特にASUSのROGシリーズや、MSIのTitanシリーズあたりには要注目です。

また、AMDはまだ「8コア版」「6コア版」のRyzen 9000HXシリーズを発表していません。現状ではすべて12コア以上のモデルばかりなので、「もうちょっとお手頃なモデルが欲しいな…」という人には、今後の発表を待つしかなさそうです。ただ、AMDの戦略を考えると、今後ミドルレンジ向けのモデルが追加される可能性は十分あります。

いずれにせよ、2025年はノートPCのCPU市場が大きく動きそうな年になりそうです。「Fire Range」が登場することで、インテルのCore Ultraシリーズとのバトルも激化しそうですし、これからの動向がますます気になりますね!

Source:VIDEOCARDS.COM