最近、PCゲームやクリエイター向けに高性能なグラフィックボードを探している人が増えていますが、「どこにも売ってない!」と嘆く声も続出しています。どうやらNVIDIAの最新GPUは市場に十分な数が出回っていないようです。
さらに、アメリカの関税問題も絡んできて、今後のGPU価格にも影響を与えそうな予感…。これからのPC市場、一体どうなっちゃうのでしょうか?
GPU市場は成長中…でもNVIDIAは在庫不足?

ここ最近、GPU市場は好調に見えます。2024年の最後の四半期だけで、PC向けGPUの出荷台数は7800万台を超え、前の四半期と比べて6.2%も増えたそうです。でも、その数字の裏には、ちょっとした問題が隠れています。NVIDIAのGPUが市場にあまり出回っていないのです。
特に最新のRTX 5090やRTX 5070 Tiなどは、どこのお店でも「入荷待ち」の札がかかり、欲しくても手に入らない状態。これがなぜ起きているのかというと、NVIDIAが40シリーズの生産を減らし、新しいBlackwellアーキテクチャのGPUに切り替えようとしているからです。その影響で、現行モデルの在庫が足りず、欲しい人が多いのに供給が追いつかない事態に陥っています。
さらに困ったことに、NVIDIAだけでなく、Intelの新しいArc B580シリーズの在庫も少なく、ユーザーにとっては「選択肢が限られる」という状況が続いています。一方で、AMDのRadeon RX 9070 XTなどの新モデルには期待が集まっていますが、こちらも安定供給されるかはまだ未知数です。
GPU市場自体は成長しているものの、NVIDIAの供給不足が足かせになっており、本来ならもっと市場が拡大していたはずなのに、それが妨げられているというのが現状です。今後、この供給問題がどう解決されるのか、PCユーザーやゲーマーにとっては大きな関心事となりそうですね。
関税の影響も無視できない!価格高騰の懸念
GPUの供給不足も痛いですが、もう一つ気になるのが「関税」の影響です。2025年に向けて、新たな関税が導入される可能性があり、それがGPU価格の上昇につながるかもしれません。
NVIDIAのGPUは、もともと高価なモデルが多いですが、関税が上乗せされると、さらに価格が上がることになります。今でも「RTX 4090、高すぎる!」と嘆いている人が多いのに、関税の影響でますます手が届かない存在になりそうです。AMDやIntelのGPUも例外ではなく、どのメーカーの製品も影響を受ける可能性があります。
関税の影響を受けるのは、主にアメリカ市場ですが、日本でも輸入品の価格に影響を及ぼす可能性があります。特に、世界的な物流の問題や為替の変動も絡んでくると、価格が一気に跳ね上がることも考えられます。「ちょっと待てば安くなるかも?」と様子見をしている人も多いですが、逆に今後さらに高くなるリスクもあるので、買うタイミングがますます難しくなりそうですね。
こうした価格高騰の動きは、PCゲーマーやクリエイターにとってかなり痛手です。最新のゲームを最高設定でプレイしたい人や、動画編集などでハイスペックなGPUを求める人にとって、価格がネックになってしまうかもしれません。これからPCをアップグレードしようと考えているなら、今後の動向をしっかりチェックしておく必要がありそうです。
これからどうなる?ゲーマーとPCユーザーの選択肢
それでは、この先GPU市場はどうなっていくのでしょうか?ゲーマーやクリエイターにとって、今が「買い時」なのか、それとも「待つべき」なのか、判断が難しいところですよね。
まず、NVIDIAの供給不足がいつ解消されるかですが、2025年の初めには多少の回復が見込まれています。ただし、完全に安定するにはもう少し時間がかかりそうです。新しいBlackwellアーキテクチャのGPUが本格的に流通し始めると、状況が変わるかもしれませんが、それまでは「在庫があるうちに買う」か「価格が落ち着くのを待つ」かの二択になります。
また、AMDやIntelの動向にも注目したいところです。AMDは新しいRadeon RX 9070 XTを投入し、IntelもArc B580シリーズを強化しています。もしNVIDIAのGPUが手に入らない場合、これらの選択肢を検討するのもアリかもしれません。「NVIDIAじゃなきゃダメ!」というこだわりがなければ、AMDやIntelの製品も十分な性能を発揮してくれるはずです。
さらに、関税の影響が本格的に出てくる前に、購入を検討するのも一つの手です。もし価格が上がるのが確実なら、今のうちに買っておいたほうが得かもしれません。ただし、転売価格やプレミア価格には要注意!冷静に相場をチェックしながら、最適なタイミングを見極めましょう。
これからのGPU市場は、供給問題と価格の動向によって大きく変わっていきそうです。ゲーマーもクリエイターも、最新情報をしっかりチェックしながら、自分にとってベストな選択をしていきたいですね!
Source:tom’sHARDWARE