AMDの新作CPU「Ryzen 9 9950X3D」のベンチマーク情報がネット上に流出しました!
「最新モデルだから当然パワーアップしてるでしょ?」と思いきや、結果はまさかの前モデルとほぼ同じ…。
でも、ちょっと待って。L3キャッシュやゲーム性能では意外な強みがあるんです!さて、その真相は?
Ryzen 9 9950X3DってどんなCPU?ざっくり解説

AMDのRyzen 9 9950X3Dは、最新世代のハイエンドCPUとして登場したモデルです。名前にある「X3D」は、AMDお得意の3D V-Cache技術を指していて、これによりL3キャッシュが大幅に増加。特にゲームや一部の重たい作業で、データのやり取りがスムーズになるのが特徴です。今回の9950X3Dは、合計128MBのL3キャッシュを備えていて、処理の“詰まり”を減らす役割を果たしています。CPUの中心部分であるCCD(チップレット)も2つ搭載されていて、それぞれが8コアずつ、合計16コア・32スレッドという超パワフルな構成です。これだけ聞くと、「何でもサクサク動きそう!」って思いますよね。
動作クロックも最大で5.7GHzに到達し、特に単一のタスクやゲームでの瞬発力に期待が集まります。ただし、今回の9950X3DはTDP(簡単に言うと消費電力)が170Wで、前世代のX3Dモデルよりも高め。つまり、パフォーマンスは高いけど、その分電力も多めに使うよ、ってことです。ゲーミングPCを自作する人や、クリエイティブな作業をする人にとっては、この性能アップは嬉しいポイント。ただし、電源ユニットや冷却システムの準備もお忘れなく!
一方で、同時期に発売されるRyzen 9 9900X3Dも注目されていますが、コア数やキャッシュ量で言えばやっぱり9950X3Dが一枚上手。価格は約699ドル(日本円で約10万円ちょっと)になる見込みで、ハイエンドCPUとしては納得の値段です。高い?いやいや、このスペックならむしろお得かも。
総じて、Ryzen 9 9950X3Dはゲーマーやクリエイター向けに作られた“全部入り”のCPUと言えます。今すぐ買うか迷っているあなた、このスペックを活かせる作業があるなら、検討の価値アリですよ!
ベンチマーク結果はまさかの“あのモデル”と互角!?
「新しいモデルなら、前のやつより強いでしょ!」と思ったそこのあなた、今回の結果はちょっと意外かもしれません。Ryzen 9 9950X3Dのベンチマークが流出し、Cinebench R23のマルチコアテストで42,413ポイントを記録しました。これ、実は同じ世代の非X3DモデルであるRyzen 9 9950Xとほぼ同じスコアなんです。9950Xは41,808ポイントだったので、差はたった600ポイント程度。うーん、もう少し大きな違いがあるかと思ったのに!
シングルコアのスコアも似たようなもので、9950X3Dが2,279ポイント、9950Xもほぼ同等。これだけ見ると、「じゃあわざわざX3Dモデル買わなくてもいいんじゃ?」と思うかもしれませんが、実はこのCPU、L3キャッシュが大きいおかげで、特定のゲームやアプリではかなり差が出ます。例えば、CPU負荷の高い最新ゲームや、キャッシュを多用する動画編集ソフトでは9950X3Dが有利。数字だけじゃ見えない“実使用感”に違いがあるんですね。
さらに、3DMarkのCPUテストでも17,234ポイントをマークしていて、こちらも9950Xとほぼ同等の成績。でも、9950X3Dは特定のゲームタイトルでフレームレートが安定しやすく、長時間プレイでもパフォーマンスの低下が起きにくいというメリットがあります。ゲーマーにとっては、これ結構重要なポイント!
「最新モデルなんだから、もっと圧倒的に勝ってほしかった…」という声が聞こえてきそうですが、9950X3Dはあくまで特定のシーンで真価を発揮するタイプ。日常的な作業では違いを感じにくいものの、重いゲームやクリエイティブな作業が中心の人なら、その恩恵は大きいはずです。
ゲームと作業効率はどう変わる?気になるポイントまとめ
じゃあ実際に、このRyzen 9 9950X3Dを使うと何が変わるの?ということで、気になるゲーム性能と作業効率をチェックしてみましょう。まずゲーマーに嬉しいのが、やっぱりフレームレートの安定感。大きなL3キャッシュのおかげで、最新の3DゲームやCPU負荷が高いバトルロイヤル系のタイトルでも、スムーズなプレイが楽しめます。特に、細かい動きが要求されるFPSや、フレーム落ちが命取りになるeスポーツタイトルでは、9950X3Dが本領発揮!友達とのオンライン対戦でも、「お前だけなんでそんなにヌルヌル動くの!?」と驚かれるかも?
作業効率の面でも、このCPUはなかなか頼れる存在です。動画編集や3Dモデリング、プログラミングのビルド作業など、重たい処理を複数同時に走らせてもヘッチャラ。例えば、動画をレンダリングしながら音楽を聞いたり、ブラウザで大量のタブを開いても、パソコンがもたつかないのはありがたいですよね。特にクリエイターやストリーマーには、この余裕ある処理能力が心強い味方になります。
ただし、消費電力が高めなので、冷却対策はしっかりと。ゲーム中に「なんかパソコンが熱い…!」なんてことにならないよう、大きめのクーラーや水冷システムの導入を検討するのがおすすめです。それさえクリアすれば、快適なPCライフが待っています。
結局のところ、Ryzen 9 9950X3Dは「ゲームも作業も妥協したくない!」という欲張りさんにピッタリのCPU。価格はちょっとお高めですが、その分の価値は十分に感じられるはずです。パフォーマンスの向上を体感したい人は、ぜひこのハイエンドモデルをチェックしてみてください!
Source:WCCFtech