ついに、Windows 11の「リコール」機能が過去のスナップショットを削除することになりました!

この機能、PC上での操作履歴を記録して便利に振り返れるはずだったのですが、プライバシー問題で大炎上。「勝手に履歴を保存されるなんて怖い!」と不安の声が上がっていました。

そして今回のアップデートで、Microsoftがついに過去の記録を削除。これで少しは安心できる…かも?

リコール機能って結局何だったの?

Windows 11の「リコール(Recall)」機能、なんとなく聞いたことはあるけど、実際に使ったことはない…という人も多いのではないでしょうか?

これは、PC上での作業履歴を自動で記録し、「あの作業どこだっけ?」というときに、まるでタイムマシンのように振り返れる機能でした。ちょっとしたミスや、「さっき見たページが見つからない!」という場面で便利に使えるはずだったんです。

でも、問題は「記録の範囲が広すぎる」こと。ブラウザの履歴だけでなく、アプリで開いたファイルや作業内容まで、かなり細かく保存されていました。これにより、「こんなものまで記録されているの!?」とユーザーの間で不安の声が続出したんです。

さらに、Microsoftは「データはローカルに保存されるから安心」と説明していましたが、過去のデータ管理の問題もあって、完全には信用できないという雰囲気が広がってしまいました。「履歴を振り返る機能は欲しいけど、勝手に全部保存されるのはイヤ!」というジレンマが生まれてしまったわけです。

こうした不安が広がる中、ついにMicrosoftは大きな決断を下しました。それが「過去のスナップショットを削除する」という今回のアップデートです。

ユーザーの不安に対応!過去データの削除が実施へ

今回のアップデートで、Microsoftは「リコール」に関する大きな変更を加えました。なんと、これまで保存されていたスナップショット(作業履歴)が、次回の更新時にすべて削除されることになったんです!

「ちょっと待って、それって最初からやっておくべきだったのでは…?」という声もありそうですが、何はともあれ、これで少しは安心できるようになりましたね。特に、「PCの中身を全部監視されている気がする…」と感じていた人にとっては、かなり大きな改善です。

さらに、今回のアップデートでは、リコールの設定変更がより簡単になりました。今まではWindowsの設定画面を開かないと変更できなかったのですが、これからは「システムトレイ」からフィルターを設定できるようになりました。つまり、「このアプリは記録しないで!」といった指定が、ワンクリックでできるようになったわけです。

ただし、すぐにこの変更が反映されるわけではなく、まだ一部のユーザーには表示されていないようです。でも安心してください!「vivetool /enable /id:51481164」というコマンドを実行すれば、いち早く試せるとのこと。ちょっとマニアックな方法ですが、「待てない!」という人は試してみてもいいかもしれません。

このように、Microsoftはリコールに関するユーザーの声を受けて、改善を進めているようです。とはいえ、「これで本当に安心なのか?」という疑問はまだ残りますよね。

これで安心?でもまだ気をつけたいポイント

スナップショットが削除されると聞いて、「これでやっと安心できる!」と思った人も多いかもしれません。でも、本当にそうでしょうか?

確かに、過去の作業履歴が自動で削除されるのは大きな改善ですが、「今後も新しいデータが記録され続ける」という点は変わりません。つまり、今回の変更はあくまで「今までの記録を消しただけ」であり、リコール機能自体がなくなるわけではないんです。

そのため、今後も気をつけておきたいポイントとして、まずは「フィルター機能の活用」が挙げられます。今回のアップデートでフィルター設定が簡単になったので、自分が記録されたくないアプリやウェブサイトをしっかり指定しておくことが大切です。「大事な作業履歴は残しておきたいけど、プライベートなことは記録されたくない!」という人は、ぜひ設定を見直しておきましょう。

また、Microsoftの「データの透明性」にも引き続き注目が必要です。今回の変更で、「データがどのように扱われているか」を説明するツールチップ(小さな説明ウィンドウ)が追加される予定です。これにより、「このデータは記録されているのか?」「削除の対象になっているのか?」が分かりやすくなるはずです。

とはいえ、まだリコールが正式リリースされていない段階でこれだけの変更が入るというのは、やはりユーザーの反発が大きかった証拠。今後もMicrosoftがどのように対応していくのか、しっかり見守っていく必要がありそうですね。

Source:MSPowerUser