AMDがとんでもない発表をしました。次世代ノートPC向けの「Strix Halo」ことRyzen AI Maxシリーズの内蔵GPUが、なんとRTX 4070搭載ノートPCを上回るパフォーマンスを発揮するというのです。

「え、ほんとに?」と思うのも無理はありません。でも、AMDの公式データによると、17種類のゲームで平均23%も速いとか…。

もしこれが事実なら、もう「ゲーミングノートは外付けGPU必須」なんて時代は終わるかも?新Ryzenがどこまで本気なのか、一緒にチェックしてみましょう!

Strix Haloって何?次世代Ryzenがすごい理由

AMDが開発中の「Strix Halo」は、次世代ノートPC向けのRyzen AI Maxシリーズのコードネームです。これまでのゲーミングノートPCと違い、CPUとGPUが1つのチップに統合されているのが最大の特徴です。

普通、ゲーミングノートには高性能なグラフィックボード(GPU)が必要ですが、Strix HaloはCPUの中に超強力なRadeon 8060S GPUを搭載しています。そのおかげで、ノートPCでもデスクトップ並みのパワーを発揮できる可能性があるんです。

しかも、このチップは16個の最新Zen 5コアを搭載していて、処理能力もかなりのもの。AMDの発表によると、インテルのCore Ultra 9 288Vと比べて、3DレンダリングソフトのBlenderでは302%も高速だとか。さすがに「本当かよ⁉」と疑いたくなりますが、もし事実ならとんでもない性能です。

さらに、AI処理能力も強化されていて、AppleのM4 ProやQualcommのX Eliteと比較しても、AI演算性能(TOPs)が50と、他社の45を上回っています。つまり、ゲームだけじゃなくAIを活用した作業もサクサクこなせるわけです。

これまでのノートPCは、薄くて軽いモデルは性能が控えめ、ハイパワーなモデルは分厚くて重い、というジレンマがありました。でも、Strix Haloの登場で「軽くてパワフル」な夢のノートPCが実現するかもしれません。

AMDはかなり強気の主張をしていますが、本当にこの通りの性能なら、ゲーミングノートPCの常識がガラッと変わる可能性大です。これまで外付けGPUが当たり前だった世界に、「グラボいらなくね?」という革命が起きるかもしれません。

本当にRTX 4070より強い?気になるゲーム性能をチェック

「内蔵GPUがRTX 4070超え⁉」と聞くと、さすがに信じがたいですよね。でも、AMDの発表によると、Strix HaloのRadeon 8060Sは17種類のゲームでRTX 4070搭載ノートPCを上回る性能を発揮するそうです。

たとえば、人気FPS『Counter-Strike 2』やオープンワールドRPG『Cyberpunk 2077』でも、RTX 4070より高いフレームレートを記録したとのこと。実際、Ryzen AI Max 395+は、1080pの高画質設定で77fps〜197fpsを出せるらしく、「え、本当にグラボいらないの?」と疑いたくなるレベルです。

特に驚きなのが、平均で23%もパフォーマンスが向上している点。たった数%の違いなら「誤差じゃない?」となりますが、20%を超えてくると確実に体感できる差になります。ゲームの動きがスムーズになるのはもちろん、フレームレートが安定すれば、より快適にプレイできるわけです。

とはいえ、メーカー発表のデータは「いいとこ取り」されている可能性もあるので、実際にユーザーが使ったときにどうなるかが気になるところ。特に、消費電力と発熱がどれくらいかは超重要ポイントです。

もし高性能でも「発熱がヤバすぎてファン爆音」とか「バッテリーが30分で切れる」とかなら、結局使い物にならないですからね。そのあたりの実機レビューを待ちたいところですが、今のところは期待大です。

RTX 4070搭載ノートPCはすでに高性能ですが、それを超える内蔵GPUが本当に登場するなら、ノートPCの設計が大きく変わるかもしれません。ゲーミングノートを選ぶ基準が、「GPUの有無」ではなく「Ryzen AI Maxかどうか」になる日が来るかもしれませんね。

ノートPCの未来が変わる?省電力&高性能の新時代へ

これまで、ゲーミングノートPCは「パワーを取るか、持ち運びやすさを取るか」の二択でした。ハイパフォーマンスな機種は分厚くて重く、薄型モデルは性能がイマイチ。どちらも一長一短で、完璧な選択肢はありませんでした。

でも、もしStrix Haloが本当にRTX 4070以上の性能を持つなら、その常識が変わる可能性があります。CPUとGPUを統合することで省電力化が進み、バッテリー持ちが良くなれば、「高性能なのに軽い」という夢のノートPCが実現するかもしれません。

特に、消費電力がどの程度なのかは気になるところです。RTX 4070を搭載したノートPCは、ゲーム中にかなりの電力を消費します。そのため、バッテリー駆動時間は短めで、コンセントなしでは長時間プレイできませんでした。

もしStrix Haloが、外付けGPUを搭載したノートよりも低消費電力で同等以上の性能を発揮するなら、ゲーミングノートの在り方が大きく変わります。出張先やカフェでも快適にゲームができる、なんて未来もありえるかも?

ただし、実際にどのくらいの発熱があるのかも重要です。性能が良くても、「本体がアツアツでキーボードが触れない」とか「ファンの音がジェット機並み」なんてことになれば、本末転倒です。薄型ノートPCでどれだけ冷却性能を確保できるのか、今後の発表や実機レビューに注目したいですね。

とはいえ、AMDがここまで大々的に発表するということは、それなりの自信があるはず。もし本当に「高性能」「省電力」「薄型軽量」が揃うなら、ゲーミングノートPCの概念が根本から変わるかもしれません。

これまで「持ち運びやすさ」と「ゲーム性能」は相反するものでしたが、Strix Haloの登場でその常識が覆る可能性大。今後のノートPC選びは、「グラボの有無」ではなく、「Strix Halo搭載かどうか」で決まる時代が来るかもしれませんね!

Source:PCGamesN