Windowsのアップデートって、新機能やセキュリティ向上のためにあるはずなのに、今回は逆にトラブルのもとになってしまったようです。
最新のWindows 11アップデート「KB5051987」を適用したユーザーから、ファイルエクスプローラーが開かなくなる、フォルダが表示されない、Officeファイルの保存すらできないといった悲鳴が上がっています。
しかも、このアップデートは避けられない強制適用。つまり、放っておくと勝手にインストールされてしまうんです。さて、この状況、一体どうすればいいのでしょうか?
アップデートなのに改悪?ファイルエクスプローラーが不具合連発
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Windows 11の最新アップデート「KB5051987」が登場し、セキュリティの強化やOneDriveの新機能が追加されました。ところが、フタを開けてみると「エクスプローラーが開かない」「フォルダの中身が見えない」といったトラブルが続出。便利になるどころか、むしろ使えなくなる事態になっています。
特に影響が大きいのがファイルエクスプローラー。通常ならフォルダを開くだけの簡単な操作が、アップデート後はなぜかできなくなっているのです。デスクトップのフォルダをクリックしても無反応。エクスプローラーは起動しているのに、肝心のファイルが開けないという現象が報告されています。
さらに、「Officeファイルの保存ができない」「ダウンロードしたファイルが開けない」といった問題も発生。エクスプローラーはPCの操作に欠かせない存在だけに、この不具合はかなりの痛手です。仕事で使っている人にとっては、まさに緊急事態。
この問題について、多くのユーザーがMicrosoftのサポートフォーラムやRedditで悲鳴を上げています。「フォルダが開かないのに、タスクマネージャーを開いたらエクスプローラーは動いてる。どういうこと?」「まさかのパッチで仕事が止まった」と、混乱の声が広がっています。
Windowsのアップデートでは、たびたび不具合が発生することがありますが、今回はかなり致命的。Microsoftは新機能を追加するたびに「バグ祭り」を開催するのが恒例になっていますが、今回も例外ではなかったようです。果たして、この問題に対してどんな対応が取られるのでしょうか?
Microsoft公式の対応は?ユーザーの取れる対策とは
Microsoftのアップデートで不具合が発生すると、通常はすぐに修正パッチが出ることが多いです。しかし、今回の「KB5051987」によるファイルエクスプローラーの問題は、現時点で公式の対応が発表されていません。そのため、多くのユーザーは「どうすればいいの?」と途方に暮れている状態です。
では、今のところどんな対策ができるのでしょうか?まず、最も手っ取り早いのは「アップデートをアンインストールする」ことです。設定画面から「Windows Update」→「更新履歴」→「更新プログラムをアンインストール」と進み、「KB5051987」を削除すれば、不具合が解消される可能性があります。
ただし、この方法には落とし穴があります。Windowsは重要なセキュリティアップデートを自動で再インストールする仕組みになっているため、しばらくするとまた「KB5051987」が戻ってきてしまうのです。そのため、一時的な対策にしかならず、根本的な解決にはなりません。
もう一つの方法として、一部のユーザーは「エクスプローラーを再起動する」ことで動作が改善したと報告しています。タスクマネージャーを開いて「explorer.exe」を終了し、再起動するだけなので、試す価値はありそうです。しかし、これも根本的な解決にはならず、あくまで応急処置といえます。
現状では、Microsoftが修正パッチを出すのを待つしかないのが実情です。とはいえ、すぐに修正が来るとも限りません。過去の例を見ても、不具合の修正に数週間かかることは珍しくありません。ユーザーとしては、「アップデートするたびにバグに悩まされるのは勘弁してほしい」と言いたくなるところですね。
結局どうするのが正解?待つorアンインストール問題
さて、ここで大きな悩みが発生します。「このまま不具合を我慢してMicrosoftの修正を待つべきか?」「それとも、問題のアップデートを削除するべきか?」という究極の選択です。どちらを選んでも一長一短なので、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
まず、「修正パッチを待つ」場合のメリットは、やはりMicrosoftの正式な対応を待てること。今後のWindowsの安定性を考えれば、公式の修正を適用するのがベストです。ただし、前述の通り修正がいつ来るかは不明。数日ならまだしも、数週間この状態が続く可能性もあります。エクスプローラーが使えないと、PC作業がまともにできなくなるので、仕事で使っている人には辛い選択肢かもしれません。
一方で、「アップデートをアンインストールする」場合のメリットは、すぐに不具合を解消できることです。エクスプローラーが使えなくなるという致命的な問題を回避できるのは大きなポイント。しかし、これにはデメリットもあります。Windows Updateは勝手に再適用されるため、一時的な対策にしかならないのです。さらに、セキュリティの修正も含まれているアップデートなので、削除することでPCの安全性が低下するリスクもあります。
現実的な選択肢としては、仕事や日常の作業に影響が出る場合は「アンインストール→修正パッチが出るまで更新を一時停止」するのが無難でしょう。「設定」→「Windows Update」→「更新を一時停止」と設定すれば、一定期間は勝手に再インストールされるのを防ぐことができます。
「アップデートするたびに不具合が出るのはもう嫌だ!」という気持ちは、Windowsユーザーなら誰しも共感できるはず。とはいえ、PCを安全に使うためには、最新の修正パッチを適用することも大切です。結局のところ、Microsoftがしっかりテストをして、こういうバグを未然に防いでくれれば一番いいのですが…。
Source:XDA