Intelの次世代CPU『Core Ultra 300(Panther Lake)』に関する情報がリークされ、話題になっています。驚くべきことに、これまでより高性能を期待される新モデルなのに、コア数が減るらしいんです! なのに発熱量は増えるって、一体どういうこと⁉
一方で、Intelの最新製造プロセス「18A」が導入されるとのこと。これがどんな影響をもたらすのか、そしてユーザーにとってメリットはあるのか、気になるポイントをチェックしていきましょう!
Intelの新世代『Panther Lake』、ついに登場!
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Intelが次世代CPU『Core Ultra 300』こと「Panther Lake」の情報を公開しました。まだ『Core Ultra 200(Arrow Lake)』が完全に市場に出そろっていないのに、次のモデルの話題が飛び交っているんです。リーク情報を見ても、どうやらIntelは本気で次世代へと進もうとしているみたいですよ。
この『Panther Lake』では、Intelの最新製造プロセス「18A」が初めて採用されると言われています。これ、何がすごいかというと、これまでの製造技術よりもさらに微細化が進んでいて、より高性能なチップが作れる可能性があるんです。Intelとしては、ライバルのTSMCに負けないように、ここで一気に巻き返したいところですね。
ただ、そんな期待とは裏腹に「コアが減るらしい」という情報も出てきていて、一部のユーザーからは「それって性能下がるんじゃないの?」という声も聞こえてきます。でもIntelは、「大丈夫!新しいアーキテクチャだから、少ないコアでもパワフルだよ!」と言いたいみたいです。本当にそうなら嬉しいですが、やっぱり気になるのはその具体的な仕組みですよね。
また、この『Panther Lake』はノートPC向けのCPUになる可能性が高いとのこと。最近のIntelは、モバイル向けのチップに力を入れているので、今回のモデルも持ち運びしやすいPCを意識して作られているのかもしれません。とはいえ、ゲーマーやクリエイター向けにどこまで対応できるのか、そのあたりもチェックしていきたいところですね。
いずれにせよ、次世代のIntel CPUがどんな進化を遂げるのか、今からワクワクしますよね。果たして、この『Panther Lake』は期待通りの性能を発揮してくれるのでしょうか?
コアは減るのに消費電力は増える?そのカラクリとは
次世代のIntel『Core Ultra 300(Panther Lake)』では、なんとPコアの数が減るらしいんです。これまでの『Core Ultra 200H』では6つだったPコアが、次世代モデルでは4つに減少するとのこと。しかも、Uシリーズに至ってはEコアすらなくなる可能性があるんです。これを聞いたとき、多くの人が「えっ、性能落ちるの?」と思ったはず。
でもIntelは、単にコアを減らしたわけではなく、新しいアーキテクチャを採用しているため、少ないコア数でも高いパフォーマンスが発揮できると考えているようです。特に、Pコアの効率が上がれば、少ないコアでも従来のものと同じ、もしくはそれ以上の処理能力を持つことが可能になります。
ただ、ここで気になるのが「消費電力」です。普通、コアの数が減れば消費電力も下がるのが一般的ですが、今回の『Panther Lake』では、なんと最大消費電力(PL2)が55Wから64Wに増えるという情報が出ています。「コアが減るなら電力も減るはずじゃないの?」とツッコミたくなりますよね。
これにはいくつかの理由が考えられます。まず、新しいPコアがより高クロックで動作する可能性があるという点。単純に動作速度を上げると、その分電力も多く必要になります。また、Intelがグラフィックス性能を向上させるために、統合GPU(iGPU)のパワーを強化しているのではないかという予測もあります。もしそうなら、ゲームや動画編集にも強くなるかもしれませんね。
とはいえ、ノートPC向けのUシリーズに関しては、基本的に省電力設計が求められるため、PL1(通常時の消費電力)は15Wのまま維持されるようです。つまり、普段使いでは省エネだけど、パフォーマンスが必要なときはガツンとパワーを使う設計になるのかもしれません。
これまでのIntelの動きを見ると、「発熱とパフォーマンスのバランス」に苦しんでいる印象がありますが、今回の『Panther Lake』ではその課題をどう解決してくるのか、注目したいところですね。
ノートPC向けの進化か、それとも別の狙いが…?
Intelの『Panther Lake』は、ノートPC向けの進化として期待されているモデルですが、それだけでは終わらないかもしれません。というのも、現在のIntelの戦略を見ると、単なる性能向上だけでなく、「どの市場を狙うのか?」という部分が大きなカギになっているからです。
『Core Ultra 300』は、前モデルの『Meteor Lake』や『Arrow Lake』とは異なる方向性を持っている可能性があります。特に、Intelが推し進めている「NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)」がどれだけ強化されるのかがポイントになりそうです。最近ではAI機能を活用するアプリが増えてきているので、ここを強化すれば、単なるCPU性能だけでなく、新しい使い方が広がるかもしれません。
また、今回のモデルは、Intelの自社工場での製造が強化されると言われています。これまではTSMCに頼っていた部分もありましたが、『Panther Lake』では「18Aプロセス」を使い、できるだけ自社での生産を増やそうとしているようです。もしこれが成功すれば、Intelは再びTSMCやAMDと対等に戦える立場に戻れるかもしれませんね。
さらに、気になるのがデスクトップ向けの展開です。現在の情報では『Panther Lake』は主にノートPC向けに設計されているようですが、Intelが将来的にデスクトップ版を投入する可能性もゼロではありません。特に、次の世代となる『Nova Lake』では、最大48コアというウワサもあるので、将来的にはデスクトップ向けにも面白い展開がありそうです。
つまり、『Panther Lake』は単なる「コアが減った新世代CPU」ではなく、Intelの戦略が詰まった重要なモデルになる可能性が高いんです。ノートPCの使いやすさを向上させつつ、新しい技術をどう活かしてくるのか、今後の情報にも注目していきましょう!
Source:heise online