ASUSがとんでもないAIサーバーを発表しました。その名も「AI POD」。

このマシン、NVIDIAのGrace CPUを36基、Blackwell GPUを72基も搭載し、AI性能がとにかくエグいんです。大規模なAI学習や推論に最適化されていて、しかも冷却システムも超ハイスペック。

さらにASUSは、このAI PODを無料で試せるテストプログラムも用意。AI開発者にとっては夢のような話ですが、果たしてどんな人が対象になるのでしょうか?

「36CPU&72GPUって何者!?」AI PODの驚異的スペック

ASUSの新しいAIサーバー「AI POD」が、とんでもないスペックで登場しました。このマシン、なんとNVIDIAのGrace CPUを36基、Blackwell GPUを72基も搭載しているんです。まるでSF映画の世界ですが、これが現実。AIの学習や推論を爆速でこなす、まさに“AIの怪物”です。

じゃあ、この72基のBlackwell GPUって一体何がすごいのか? 実は1つのGPUに2つのダイ(チップ)が搭載されていて、それぞれが毎秒10TB(テラバイト)ものデータをやり取りできるんです。これがどれほどすごいかというと、従来のH100 GPUと比べてAIの推論性能は30倍、学習速度も4倍というレベル。もう桁違いです。

さらに、このAI PODは、NVIDIAの「GB200 NVL72」プラットフォームを採用。これは、AIの計算を効率よく処理するための特別なシステムで、大規模なAIモデルのトレーニングに最適化されています。例えば、ChatGPTのような超巨大な言語モデルも、このマシンがあればサクサク学習できちゃうわけです。

AIの処理能力はもちろん、データのやり取りを高速化する仕組みもヤバいです。NVIDIAの第5世代「NVLink」技術を使っていて、各GPU同士の通信速度はなんと毎秒14.4TB。これは、膨大なデータを一瞬でやり取りできる超ハイスピードなネットワーク。普通のパソコンとは次元が違いますね。

要するに、このAI PODは「AIを本気でやる人のための究極マシン」。ゲーム用PCとは比べ物にならないレベルのスペックで、まさにAI開発のための“スーパーカー”と言ってもいいかもしれません。

ASUSが無料配布!? イノベーター向けテストプログラムとは

こんな超高性能なAI PODですが、ASUSがなんと無料で提供するプログラムを用意しているんです。いくらするのか見当もつかないレベルのマシンなのに、「無料で試せますよ!」って、どういうこと!?

実はASUS、AI PODを活用してくれる“イノベーター”を探しているんです。これは、ASUSがAIの未来を見据え、本気でAI開発者を支援しようとしている証拠。企業や研究者がこのマシンを試せば、どんな革命的なAI技術が生まれるのか、ASUS自身もワクワクしているのかもしれません。

でも、「無料」っていうと、ちょっと疑っちゃいますよね。安心してください、このプログラムはガチです。ASUSは「AI PODオンラインテストプログラム」という仕組みを用意していて、ここに申し込めば、選ばれた人はこの超ハイスペックマシンを実際に試せるんです。もちろん、応募には審査があるので、誰でもOKというわけではありません。

「じゃあ、どんな人が対象なの?」って話ですが、ASUSは「AIを活用してイノベーションを起こしたい人」に注目しているとのこと。企業の研究チームや大学のAIラボ、スタートアップの開発者など、本気でAIに取り組んでいる人なら、チャンスがあるかもしれません。

しかも、ASUSは単にマシンを貸し出すだけじゃなく、設計から導入、テスト、実装までをサポートするフルサービスを提供。AI PODを使ってみたいけど、「セットアップとか難しそう……」と不安な人も、安心してトライできます。

これ、AI開発者にとっては夢のような話ですよね。高性能なマシンを無料で試せて、しかもASUSのサポート付き。これは、AIに興味がある人なら絶対チェックしておくべきプログラムです。

冷却も最強レベル!AI時代を支えるASUSの新戦略

さて、ここまでAI PODの驚異的なスペックを紹介しましたが、このマシンのすごさはそれだけじゃありません。超ハイスペックなAIサーバーを動かすには、それに見合った“冷却技術”が必要。ASUSはこの部分にも本気を出しています。

AI PODには「液冷式」の最先端技術が搭載されているんです。具体的には「液体対液体」と「液体対空気」の2種類の冷却システムを採用。要するに、水冷と空冷のいいとこ取りをした最強の冷却方法というわけです。

特に注目すべきは、各CPUやGPUに取り付けられた「コールドプレート」と呼ばれる部品。これが冷却液を直接循環させることで、ハイパフォーマンスを維持しつつ、エネルギー効率を向上させる仕組みになっています。

想像してみてください。72基ものGPUがフル稼働したら、とんでもない熱量になりますよね。でも、ASUSの冷却技術があれば、そんな“熱暴走”の心配は無用。データセンター級の処理をしても、しっかり温度管理ができるんです。

実際、AIモデルの学習や推論を高速で処理しようとすると、冷却がボトルネックになることが多いんです。でも、このAI PODなら、その問題をクリアできるわけですね。つまり、冷却性能の高さが、AI性能の高さに直結しているんです。

AIの計算力だけでなく、冷却技術にもここまでこだわるASUS。このAI PODは、単なるハイスペックマシンというだけでなく、「AI時代を支えるインフラ」としての意味を持っているのかもしれません。AI開発に本気で取り組むなら、こういうマシンの存在は要チェックですね。

Source:TweakTown