「もうすぐお別れ」と思われていたWindows 10が、まさかの人気急上昇!
2025年1月のSteamの調査によると、Windows 10のシェアが0.57%増え、44.41%に達したらしい。一方で、最新OSのWindows 11は1.42%の減少。なぜ古いOSがいまだに愛されているのか?
ゲーマーたちのリアルな声や、意外なトレンドを深掘りしてみよう!
サポート終了間近なのに、なぜ今さら人気?
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Windows 10のサポート終了が2025年10月に迫る中、なぜかSteamユーザーの間で人気が再燃しています。普通なら「そろそろ新しいOSに乗り換えようかな」と思うところですが、実際には逆の動きが起こっているのです。
1月のSteamハードウェア&ソフトウェア調査によると、Windows 10のシェアは0.57%増加し、44.41%に到達しました。一方で、最新のWindows 11は1.42%の減少。新しいもの好きのゲーマーたちが古いOSに戻っているなんて、ちょっと不思議ですよね。
この理由のひとつは「安定性」です。Windows 10は長年使われてきたことで、ドライバーやゲームの互換性がしっかり整っています。一方、Windows 11はまだ発展途上で、一部のゲームやソフトウェアがうまく動かないことがあるのです。ゲーマーにとって「ゲームが快適に動くかどうか」は死活問題。だったら、安定したWindows 10の方がいいというわけですね。
さらに、「使い慣れた環境から離れたくない」という心理も影響しているでしょう。Windows 11のUI(ユーザーインターフェース)は大きく変わり、タスクバーの位置やメニューの配置が違います。「いちいち設定を変えるのが面倒」「使いづらい」と感じる人も多いのです。
そして、もう一つの理由が「コスト問題」です。Windows 11へアップグレードするには、PCのシステム要件を満たしている必要があります。特にTPM 2.0(セキュリティ機能)を搭載していないPCは、Windows 11をインストールできません。つまり、新しいPCを買う必要があるわけですが、それってかなりの出費ですよね。だったら、使えるうちはWindows 10を使い続けよう、となるのも納得です。
「そろそろWindows 10ともお別れかな…」と思っていた人も多いかもしれませんが、実際には多くのゲーマーがまだまだ現役で使っているようです。もしかすると、サポート終了直前になっても「やっぱりWindows 10がいい!」なんて声が増えるかもしれませんね。
Windows 11は失速?ゲーマーたちのリアルな選択
Windows 11は、最新のOSとして登場し、ゲーム向けの新機能も搭載されています。しかし、Steamユーザーの間では、Windows 11のシェアが減少傾向にあります。これには、いくつかの明確な理由があるようです。
まず、大きな要因となっているのが「互換性」の問題です。Windows 11には、ゲームのパフォーマンスを向上させる機能があるものの、一部のゲームでは逆に動作が不安定になることがあります。特に、古いゲームやカスタムMODを使用するユーザーにとっては、「Windows 10の方が安定して動く」というのは大きなメリットになりますよね。
また、Windows 11には「VBS(仮想化ベースのセキュリティ)」という機能がデフォルトでオンになっています。これはセキュリティ強化のためのものですが、ゲームのパフォーマンスを低下させることがあるため、ゲーマーの間では不評です。「ゲームのためにOSをアップグレードしたのに、逆にフレームレートが落ちるなんて…」というのは、確かに納得いきません。
さらに、Windows 11のUIの変化に戸惑うユーザーも少なくありません。タスクバーのカスタマイズが制限されていたり、右クリックメニューが変更されていたりと、細かい部分で「使いづらい」と感じる人が多いのです。「ゲームの合間にちょっと設定をいじるだけなのに、なんでこんなに手間が増えたの?」という声もよく聞かれます。
加えて、システム要件の厳しさも、Windows 11への移行をためらう理由の一つです。特に、CPUやTPM 2.0の要件を満たしていないとアップグレードできないため、今のPCをそのまま使いたい人にとっては「余計な出費をしたくない」という心理が働きます。
こうした要素が重なり、「最新のOSだから良いとは限らない」という考えが広まっているのかもしれません。特にゲーム環境にこだわるユーザーにとっては、Windows 10の方が快適な選択肢であり続けているのでしょう。
これからどうする?Windows 10ユーザーの行く末
Windows 10のサポート終了が近づく中で、多くのユーザーが「次にどうするべきか?」と悩んでいます。サポートが終了すれば、セキュリティ更新もストップするため、長期間の使用にはリスクが伴います。しかし、すぐにWindows 11に移行するのがベストな選択肢とも限りません。
そこで登場するのが「有料の延長サポート(ESU)」です。Microsoftは、1年間30ドルでWindows 10のセキュリティ更新を受けられるプランを用意しています。これを利用すれば、当面の間は安全に使い続けることができます。ただし、これが何年続くのかは不明なので、長期的にはやはり乗り換えを考える必要がありそうです。
「じゃあ、Windows 11にアップグレードすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、ここで問題になるのがPCのスペックです。前述のとおり、Windows 11のシステム要件を満たしていないPCは、そもそもアップグレードできません。新しいPCを買うとなると、それなりの出費になりますよね。
そんな中、意外な選択肢として浮上しているのが「別のOSに移行する」という方法です。たとえば、Linuxのゲーム対応が年々向上しており、Steam Deckの登場によってLinux上でのゲームプレイも一般的になってきました。「どうせOSを変えるなら、いっそ無料のLinuxにしてみるのもアリかも?」と考えるゲーマーも増えているようです。
とはいえ、多くのユーザーは「できるだけ今の環境を維持したい」と思っているはず。Windows 10のまま使い続けるなら、セキュリティ対策を強化する、仮想環境を使うといった工夫が必要になるかもしれません。
サポート終了まであと1年ちょっと。あなたはこのままWindows 10を使い続けますか?それとも、新しい道を探しますか?決断の時は、もうすぐそこまで来ています。
Source:MSPowerUser