新しいPCを買ったり、Windows 11をクリーンインストールしたときに、いきなり始まる長~いアップデート。
「早く使いたいのに!」と思ったことがある人も多いはず。そんな悩み、ついに解決するかもしれません。
Microsoftは、Windows 11の初期設定(OOBE)時に、アップデートを適用するかどうかをユーザーが選べるようにすると発表しました。企業向けにも管理オプションが追加され、2025年中頃には正式に導入される予定です。
Windows 11の初期設定、勝手にアップデートしなくなる!?
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Windows 11をクリーンインストールしたり、新しいPCを買ったときに、最初に待ち受けるのが「OOBE(Out of Box Experience)」と呼ばれる初期設定です。ここでネットワークに接続すると、Windowsは自動的に最新のアップデートをダウンロードし始めます。
「早くデスクトップに行かせてくれ!」と思ったことがある人、多いですよね?特に回線が遅いと、アップデートが終わるまでの時間が地獄。せっかく新しいPCをセットアップしているのに、いきなり足止めを食らうのはちょっとイライラします。
そんな不満を解消すべく、Microsoftが新たな選択肢を用意しました。今後のWindows 11では、このOOBE中のアップデートを適用するかどうか、ユーザーが選べるようになります。「今すぐ更新する」「あとで手動で更新する」のどちらかを選択できるため、「とりあえずセットアップを終わらせて、後でゆっくりアップデートしよう!」ということが可能になるわけです。
これは特に、初期設定時のアップデートでエラーが発生した経験がある人にとっては嬉しいニュース。ネット環境や時間に余裕がないときは、スキップして後で更新できるので、ストレスが大幅に軽減されます。
ただし、「あとで更新する」を選んだ場合、セキュリティアップデートが適用されないまま使い始めることになるので注意が必要です。特に、インターネットに接続する前に最新のセキュリティ対策をしておきたい人は、これまで通りOOBE中のアップデートを適用するのが無難かもしれません。
この新機能は、Windows 11の最新バージョン(24H2)から順次提供される予定。今後、PCのセットアップがもっとスムーズになることを期待したいですね。
企業向けにも朗報!グループポリシーでの管理が可能に
Windows 11の初期設定時のアップデートをスキップできるようになるのは、個人ユーザーだけでなく、企業にも嬉しいニュースです。特に、多数のPCを一括でセットアップする企業や学校にとって、この変更はかなり便利なものになりそうです。
これまで、企業向けのPCでもOOBE時のアップデートは自動で実行されていました。そのため、セットアップのたびに時間がかかり、場合によってはネットワークの負荷が増大することもありました。しかし、今回の変更で、IT管理者がグループポリシーやAutoPilotを使って、OOBE中のアップデートを制御できるようになります。
つまり、「アップデートは初期設定時に適用するか、それともユーザーが後で実行するか」を、一括で設定できるようになるのです。これにより、企業は自社のポリシーに合わせた最適な方法でPCの導入を進められるようになります。
例えば、「全PCを最新の状態にしてからユーザーに渡したい」場合は、従来通りOOBE中のアップデートを有効に。一方、「まずは必要なソフトウェアをインストールしてから、最後にアップデートしたい」場合は、アップデートをスキップする設定にすることも可能です。
さらに、IT管理者は、ネットワークの混雑を避けるために、アップデートのタイミングを分散させることもできます。これにより、特定の時間帯に社内の回線が遅くなるといった問題も減るでしょう。
この機能の導入は、企業のIT管理をより柔軟にし、セットアップ時間の短縮にもつながるはずです。特に、多くのデバイスを一度に展開する環境では、大きなメリットがあると言えるでしょう。
2025年中頃に正式導入、待つべきか今すぐ準備するべきか?
この新しいOOBEのアップデート管理機能ですが、Microsoftによると2025年の中頃に正式に展開される予定です。では、それまでの間、私たちはどうすればいいのでしょうか?
まず、この機能が利用できるのは、Windows 11の最新バージョン(24H2以降)です。つまり、現在のバージョン(22H2や23H2)では、OOBE中のアップデートをスキップする選択肢はありません。そのため、新機能が使えるようになるまでは、初期設定時のアップデートを避けたければ、オフライン環境でセットアップするなどの工夫が必要です。
また、企業やIT管理者の場合は、グループポリシーやAutoPilotの設定を見直す準備をしておくと良いでしょう。2025年の導入時にスムーズに移行できるよう、どの設定が自社に最適かを事前に検討しておくのがおすすめです。
とはいえ、すぐに大きな変更をしなければならないわけではありません。今回のアップデートの目的は、あくまで「選択肢を増やすこと」。今まで通りOOBE中にアップデートを適用することもできるので、「勝手に仕様が変わって困る!」ということはなさそうです。
逆に、頻繁に新しいPCをセットアップする人や、企業のIT部門の担当者にとっては、この新機能が待ち遠しいかもしれません。セットアップ時間の短縮、ネットワーク負荷の軽減、アップデートの柔軟な管理など、メリットは多いです。
2025年の中頃になれば、この機能が正式に導入され、より快適なPCセットアップが可能になります。今すぐ準備する必要はありませんが、事前に情報をチェックしておけば、いざというときに慌てずに済むでしょう。アップデートの選択権が手に入る日が待ち遠しいですね!
Source:Windows Latest