NSAの元職員で有名な告発者、エドワード・スノーデンが、今度はNVIDIAに噛みついた。
彼が問題視したのは、新しい「GeForce RTX 50シリーズ」。特にRTX 5080のVRAMが16GBしかないことに激怒し、「これは消費者に対する独占的犯罪だ!」とバッサリ。
確かに、ハイエンドGPUの値段はどんどん高騰し、スペックとのバランスが取れていない気もする。果たして、NVIDIAはこの批判にどう対応するのか?
エドワード・スノーデンがNVIDIAに怒る理由
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エドワード・スノーデンといえば、NSAの機密情報を暴露した内部告発者として有名ですが、今回はなんとNVIDIAに対して激怒しています。その理由は、新しく発表された「GeForce RTX 50シリーズ」のスペックと価格のバランスがひどいというもの。特にRTX 5080のVRAMがたったの16GBしかないことに「これは消費者に対する独占的犯罪だ!」とX(旧Twitter)で声を荒らげました。
スノーデンは「NVIDIAはFランクの価値しかない製品をSランクの価格で売っている」とも批判。RTX 5080は最低でも24GB、できれば32GBのVRAMが必要だと主張しています。そして最上位モデルのRTX 5090に関しても、32GBでは足りず、48GBや64GBのバージョンを出すべきだと考えているようです。確かに、最新のゲームやクリエイティブ作業ではVRAMが重要になっているので、彼の意見には一理あります。
NVIDIAは長年、ゲーマーやクリエイター向けの高性能GPUを提供してきましたが、近年の価格上昇はユーザーにとって悩みの種になっています。RTX 50シリーズの価格がさらに上がるのに、スペックが期待以下だとしたら、多くのユーザーが不満を抱えるのも無理はありません。「お金を出す価値があるか?」という疑問が生まれるのも当然です。
スノーデンの発言は決してNVIDIAをただ叩きたいわけではなく、消費者の立場に立った意見ともいえます。彼の批判がどこまで影響を与えるかは分かりませんが、NVIDIAが今後どのような対応を見せるのか注目が集まっています。
RTX 50シリーズのスペックと価格のギャップ
RTX 50シリーズと聞くと、多くの人が「次世代のすごいGPUが出る!」とワクワクしますよね。でも、今回の発表を見て「え、これでこの値段?」とガッカリした人も多いはず。スノーデンが怒った理由も、まさにそこにあります。
特にRTX 5080のVRAMは16GBしかなく、これは2025年のハイエンドGPUとしては物足りないスペックです。それなのに価格は1,000ドル(約15万円)以上になると言われており、これではコストパフォーマンスが悪すぎるという声が続出。スノーデンも「最低でも24GB、できれば32GBが必要」と主張していますが、多くのユーザーが同じ意見でしょう。
さらに最上位モデルのRTX 5090も、32GBのGDDR7メモリを搭載していますが、スノーデンに言わせると「足りない」とのこと。48GBや64GBのオプションがあってもいいのでは?と指摘しています。確かに、AIの処理や映像制作の分野では、VRAMの多さがそのまま作業効率につながるので、もっと大容量の選択肢があっても良さそうです。
問題は、これだけのスペックでこの価格設定が本当に適正なのかということ。過去のRTXシリーズと比べても、どんどん高価格化が進んでおり「本当にこの値段の価値があるの?」と疑問を持つ人も増えています。スノーデンの言う「独占的犯罪」という表現は少し過激ですが、NVIDIAが市場を独占し、高価格路線を突き進んでいるのは確かでしょう。
未来のGPUはどうなる?NVIDIAの今後に期待
NVIDIAはこれまで数々の革新的なGPUを世に送り出してきましたが、最近の価格とスペックのバランスには不満の声も増えています。では、これからのGPU市場はどうなっていくのでしょうか?
まず考えられるのは、NVIDIAがこのまま価格を上げ続ける可能性です。特にハイエンドモデルは、高性能を求めるプロユーザー向けになり、ゲーマーが手を出しにくくなるかもしれません。スノーデンの指摘した「VRAM不足問題」についても、今後のアップデート版(例えば「RTX 50 SUPER」シリーズ)で改善されるかどうかが注目されます。
一方で、AMDやIntelなどの競合メーカーがどこまで対抗できるかも重要なポイントです。もしAMDがコスパの良いGPUを投入すれば、NVIDIAも価格を抑えざるを得なくなるでしょう。また、AIやクラウドゲーミングの進化によって「そもそも高額なGPUを買う必要がなくなる未来」もありえます。
結局のところ、ユーザーが求めるのは「適正な価格で最高のパフォーマンスを得られること」。NVIDIAが独占状態を続けてしまうと、スノーデンのように怒る人が増えてしまうかもしれません。果たして、次世代のGPU市場はどう進化していくのか?NVIDIAの次の一手に期待したいですね。
Source:TweakTown