AMDの最新アップスケーリング技術『FSR 4』が、どうやらRDNA 4世代のGPU専用になるらしいです。これはつまり、RX 7900シリーズや、それ以前のGPUを使っている人は、新技術の恩恵を受けられないかもしれないという話。

理由は、FSR 4が高度なAI処理を必要とし、その機能を持つのがRDNA 4だけだから。でも、ライバルのNVIDIAはDLSS 4をRTXシリーズ全体でサポートする予定だから、AMDファンにとってはちょっとモヤモヤする展開ですよね。

今後、旧世代のAMDユーザーはどうすればいいのか? それとも、これを機に買い替えを検討するべきなのか? ちょっと深掘りしていきましょう!

AMDの新技術『FSR 4』、旧世代GPUはサポート外?

AMDが発表した最新のアップスケーリング技術「FSR 4」が、どうやらRDNA 4世代のGPU専用になるようです。これはつまり、RX 7900シリーズを含む旧世代のGPUではFSR 4の恩恵を受けられないということ。AMDのファンにとっては、ちょっとショッキングなニュースですよね。

そもそもFSR(FidelityFX Super Resolution)は、ゲームのグラフィックを向上させつつ、パフォーマンスを維持する技術。特にFSR 3ではフレーム生成技術が追加され、多くのAMDユーザーが期待していました。でも今回、FSR 4が登場するにあたり「旧世代GPUは対象外」という噂が濃厚になってきたんです。

その根拠となるのが、最近流出した非公式のRadeonドライバに含まれていた「FSR 4のDLLファイル」。これが示すのは、FSR 4がRDNA 4特有の新機能「FP8 WMMA(Wave Matrix Multiply Accumulate)」を使う可能性が高いということ。残念ながら、この機能はRDNA 3やRDNA 2には搭載されていないため、旧世代GPUではFSR 4をフルに活用できないみたいです。

もしこの情報が本当なら、旧世代のAMDユーザーにとっては厳しい現実。特に、まだまだ現役で使えるRX 6000シリーズや、去年発売されたばかりのRX 7000シリーズの一部も対象外になる可能性があるのは痛いですよね。一方で、ライバルのNVIDIAはDLSS 4をRTXシリーズ全体で展開予定。AMDがこの戦略を続けると、ユーザー離れが進むかもしれません。

ただ、まだ正式な発表ではないため、希望がゼロというわけではありません。今後、AMDが旧世代GPU向けに何かしらの対応をしてくれるのか、それとも完全にRDNA 4専用になるのか、続報を待ちたいところですね。

なぜRDNA 4専用?その理由と影響を探る

「なぜFSR 4はRDNA 4専用なの?」と疑問に思った人も多いはず。AMDは明確な理由を公式に発表していませんが、流出したドライバ情報から、その理由が少しずつ見えてきました。どうやらFSR 4の動作には、RDNA 4で採用される「FP8 WMMA」という新しい技術が不可欠らしいのです。

FP8 WMMAは、AI関連の計算を高速化する仕組みで、簡単に言えば「AIを使って画像をより効率よくアップスケールできる技術」。FSR 4がこれを活用するとなると、旧世代のGPUにはその機能がないため、どう頑張っても動作しないというわけです。

これが事実なら、旧世代ユーザーにとってはショックな話ですが、AMD側にも事情があるはず。例えば、開発コストやパフォーマンスの最適化の問題。技術的にFSR 4を旧世代に対応させようとすると、多くのリソースが必要になり、結果として十分な性能が出せないかもしれません。

それに、AMDはこれまで「広いGPU世代でFSRを提供する」方針を掲げてきたものの、最新技術を活かすためには制約を設ける必要が出てきたのでしょう。実際、NVIDIAのDLSSも新しい機能は最新世代のRTX GPUに限定されがちですし、AMDも似たような方向に進んでいるのかもしれません。

ただ、ユーザーからすれば「去年買ったばかりのRX 7000シリーズがもう非対応?」という不満が出るのは当然ですよね。特に、RDNA 3世代のハイエンドモデルであるRX 7900 XTXすら対象外になる可能性があるのは、さすがに厳しすぎる気がします。

このままだと、AMDの旧世代GPUを使っているゲーマーは、FSR 3.1で止まることになります。一方で、NVIDIAのDLSS 4は旧世代GPUでも対応予定。これが影響して、AMDユーザーがNVIDIAへ流れる可能性も十分ありそうです。

AMDが今後どのような説明をするのか、そして本当に旧世代GPUは完全に切り捨てられるのか、引き続き注目していきたいですね。

手持ちのGPUは大丈夫?今後の選択肢を考える

ここまでの話を聞いて「え、じゃあ俺のGPUはどうなるの?」と不安になった人もいるはず。まず、現時点で分かっているのは、FSR 4がRDNA 4専用になる可能性が高いということ。でも、まだ正式発表ではないので、希望がゼロになったわけではありません。

では、旧世代のAMDユーザーはどうするべきなのでしょうか? 選択肢は大きく分けて3つあります。「このまま使い続ける」「新しいGPUに買い替える」「NVIDIAに乗り換える」の3つですね。

まず「このまま使い続ける」場合ですが、FSR 3.1は引き続き使えますし、ゲームによっては十分なパフォーマンスを発揮できるかもしれません。特に、RX 6000シリーズやRX 7000シリーズの一部は、まだまだ高性能なので、無理に買い替える必要はないでしょう。

次に「新しいGPUに買い替える」選択肢。FSR 4の恩恵を受けたいなら、RDNA 4世代のGPUが発売されたタイミングで乗り換えるのもアリ。ただし、発売直後は価格が高騰する可能性があるので、すぐに飛びつくより、様子を見たほうが良いかもしれません。

そして「NVIDIAに乗り換える」という選択。DLSS 4が旧世代GPUにも対応するなら、RTX 3000シリーズやRTX 4000シリーズのユーザーは安心して新機能を使えるはずです。「せっかく新しい技術が出るなら、使える環境に移ろうかな…」と考えるAMDユーザーもいるかもしれませんね。

現時点ではまだ確定情報ではないので、焦って決断する必要はありません。ただ、もしFSR 4が本当にRDNA 4専用になった場合、AMDユーザーは慎重に次の一手を考える必要がありそうです。今後の発表に注目しつつ、自分にとって最適な選択を考えていきましょう!

Source:techradar